走り回る子供たち

小学2年生の息子は早生まれのせいか、かなり小柄です。

本人も気にしているようで、

息子
何で(僕)小さいんかなぁ

とポツリと漏らすこともあります。

そんな時は

ゆうゆう
男の子って中学生くらいで急に大きくなるんやで。先に大きくなるか後で大きくなるかだけやから心配せんといいよ

と声を掛けてます。(そして煮干しをオヤツにセッセと食べさせる私)

そんな息子ですが、今日学校の体育の時間に鬼ごっこをしたそう。

ゆうゆう
楽しかった?

と聞くと

息子
鬼やったから、あんまり

と、ちょっと鈍い反応が。

鬼は嫌なのかなぁ?と思っていたらどうやら先生が「早生まれさんは運動が得意やなくて、体育で活躍することが少ないから鬼やってくれる?」と言ったそう。

えっ!?早生まれやから、運動音痴ってこと!?

先生のこの発言に衝撃を受けました。

もちろん7歳の子供が家に帰って来て話したことなので、どこまで本当かは分かりません。

でも、彼の中で「早生まれ=運動が出来ない」と思ったようです。

息子
早生まれやけど、勉強とか頑張って良い点数とったりしてるんやけどなぁ

と続けてボソッ。

色んなことが他の子と同じように出来ているのに「早生まれ」というだけで鬼にされたことが納得できないよう。

そりゃそうだよね。

早生まれってだけで、なぜそうなる?

確かに早生まれの子供は4月生まれさんと比べ、1年近く違うので体が小さかったり物事の理解が遅かったりすることがあるかも知れません。

でも、それを子供達にステレオタイプのよう話すのは、ちょっと乱暴なんじゃないでしょうか、先生?

4月生まれでもゆっくり成長する子もいれば、早生まれで背が高く、色んなことが出来る子もいる。それはその子自身が生まれ持った個性じゃないかな、と。

息子から話を聞いた時は驚きと憤りで思わず先生に電話してしまいそうでしたが、少し時間が経って冷静になって来ました。

もしかしたら、先生はそんなつもりで言ったのではないかも知れません。そもそも先生の発言が息子の思い違いと言う可能性もあります。

でも、そんなつもりでなかったにしても、息子が「早生まれ」と言う言葉にマイナスのイメージを持ったのは事実です。

電話はやめて、手紙で伝えようかとも思いました。でも、結局それもやめました。

息子に

ゆうゆう
早生まれやからって運動出来へんみたいな言い方するなんて、先生はちょっと間違ってるとお母さん思うわ。お手紙書こうかな

と言うと

息子
僕は鬼でも皆にタッチ出来て楽しかったから良いよ。鬼でも鬼じゃなくても皆と仲良く楽しくやるのが大切やから。

と言われたんです。

私は先生の発言にばかり気が取られて憤っていましたが、息子はそうではありませんでした。

早生まれで運動能力が劣る、と言われても「そんな風に言われちょっと嫌な気がしたけど、一番大切なのはお友達と楽しく過ごすこと」とちゃんと自分の中で消化していたんです。

アッパレ、息子!

こういうことって、この先も沢山あると思うんです。他人から自分が正当に評価されなかったり、批判を受けたり。

そういう時に、ただ怒ったり相手に訴えたりするだけでなく、どういう風に自分の中で消化していけるか。そのこと自体がとても大切な気がしました。

「自分は走りは遅いかも知れないど、他のことは出来ている」

そんな風に、ちゃんと自分を肯定できる力が育っていると思い、安心しました。

先生も、うっかり発言だったのかも知れません。でも先生と言う職業は子供にとって大きな影響を与える存在。もうすこし気を付けて欲しい。

ノーベル賞受賞の湯川さんも、元首相の小泉さんも、元サッカー選手の中田さんも、楽天の三木谷さんも早生まれです。

年とってから同窓会したら、早生まれが一番若い。

良いこといっぱいの早生まれさん。これからも元気に育っていって欲しいです。

 

ゆうゆうでした。

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