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ギリギリ高齢出産組の私。両親は共に70代半なので、何かと気になります。

手術などありましたが、幸い2人とも今のところ元気です。

同じ大阪府内に住んでいるので、ちょくちょく顔を見に行っているのですが、昨日は一緒に食事をして来ました。

今年、関節リウマチを発症させた母は、あまり早く歩くことが出来ません。父は、そんな母に歩調を合わせて歩きます。

それに加え、母はここ1,2年前から少し認知症気味。私は母と話すたびに、何度も同じことを話さなければならず、かなり心配しています。

毎日一緒に暮らしている父は、と言うと、電話で時々私にそのコトをこぼしますが、母に対しては比較的根気よく接している様子。

父は母をいたわり、母は父を頼りに。

そんな姿を見るようになったのは、実はここ4,5年程のコト。

もともと私の両親はとても仲が悪く、幼少の頃は毎日のように喧嘩をしていました。

「気が合わない」と言うのでしょうか。父が右なら母は左、父が左なら母は右、と言うように、正反対の物の考え方で、子供ながら「よく一緒に暮らしてるな」と思ったものです。

父は生真面目で融通の利かない徹底的な亭主関白。

母は陽気で自分の考えをハッキリ言う性格。

父が母に暴力をふるった事は一度もありませんが、言葉での攻撃はかなり酷く、私はそんな両親の元で育ったために結婚に対するイメージは最悪でした。

母は何度も離婚を考えたようで、離婚後の財産分与の計算までして私も何度か相談に乗った程です。

そんな馬の合わない2人でしたが、ここ数年で、嘘のように仲良し夫婦になりました。

恐らく原因は、父が病気をしたこと。

数年前にがんを患った父は、母の看病を受けました。親身になって付添ってくれる母に、おそらく結婚してから初めて、強い感謝を感じたんだと思います。

また一方で、母は父を失う可能性を初めて感じた経験でした。

「失う」と実感したコトで、お互いの大切さに気付けた両親は、本当にラッキーだったと思います。

子供としては、最初から両親の仲が良いコトに越したことはありませんが、関係を修復し、お互いを信頼して頼りあう姿を見ていると

「こんなコトってあるんだ」

と、本当に温かな気持ちでいっぱいになります。

昔は仲良くしている姿なんて想像もつかなった両親ですが、今はお互い、いたわるように暮らしている2人。

そんな両親の姿を見ていると、夫婦って、人間って分からないものだなぁ、と人の心の奥深さを感じずにはいられません。

父も母も、元気で、仲良く暮らしてる。

そう思うだけで私はとても満たされ、心穏やかに過ごせます。

これからも健康に気を付けながら、この先10年、20年と仲良く過ごして欲しいと思っているのでした。

ゆうゆうでした。

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