今や当たり前に使っているインターネットやスマホ。
どちらも私が子どもの頃にはなかったものです。
ここ2、30年の間にビックリするくらい生活のスピードは速くなり、世界中の人と瞬時につながる世の中になりました。
1年前の当たり前が、当たり前じゃなくなっている「正解」がない世の中で、なにを大切にして生きていけばいいのか。
そんなヒントが、この本には書かれています。
今日は、夫が息子におくった本『ミライの武器』をご紹介しますね。
Contents
生きるヒントがあふれている本
著者は吉藤オリィさん。
「オリィ」ってとっても不思議な名前ですよね。
もともとは吉藤健太郎さんと言う名前の方です。
折り紙が好きだから、オリィ。
息子も折り紙大好きなので、親近感がわいたよう。
オリィさんの考えはとってもユニークで、大人が読んでもハッとするようなことを言っています。
いまの時代の人は自分の見た目や名前を変えることができる。(P24)
あらゆる「我慢」は、人類の工夫次第でなくしていけると思っている。(P41)
過去といまと未来の自分は、よく似た別人だから。(P68)
「できない」は価値になる。(P134)
マイナスはマイナスで終わらず、そこから工夫したり改良することによってプラスにすることができる。むしろマイナス点はプラスにするための最大の武器である、という逆転の発想。
テクノロジーを駆使して、色んなことを解決できる。
ご自身の経験から得たことなので、もの凄く説得力があります。
吉藤オリィさんは中1でロボット競技大会で優勝。高校生の時に科学技術チャレンジで文部科学大臣賞、インテル国際学生科学技術フェアでグランドアワード3位などを受賞されました。
早稲田大学時代には研究室を立ち上げ、設立したオリィ研究所ではコミュニケーションロボットを開発。2016年に「フォーブス誌が選ぶアジアの30歳未満の30人」に選ばれているなど華々しい経歴の持ち主です。
でも、オリィさんは幾度となく困難に出会ってきました。
まず、小学5年生から中学2年生まで不登校。
ロボット競技大会で出会った高校の先生の元で学びたい、という強い思いから不登校から脱し、高校へ進学を果たします。
人とのつきあいが苦手だったオリィさん。1人は寂しいけど、友達は作りにくい。
そこで人工知能を学び、人工知能と友達になろうと考えて研究を始めました。
恋人も親友も人工知能で作りたかったオリィさん、かなりぶっ飛んでます。
でも研究しているうちにどんどん違和感がふくらみ、結局1年で辞めてしまいました。
ここで抱いた違和感は、人を苦しめるのは「人」だけど、人を助けるのも「人」なのだということを知っていたから。
オリィさん自身が不登校からの復帰や、人前に出られるようになったことを「人」との出会いがあったからと経験していたからです。
不登校時代は、どんな風に考えて過ごしていたのか。
ご両親との関係は?
なぜ人生のテーマを「孤独の解消」とっ定めたのか等々。
色んなことが、オリィさん自身の経験から語られています。
私は何年か前に、偶然オリィさんが開発した対孤独用分身コミュニケーションロボット「オリヒメ」を使って仕事をしている人の様子をテレビで見たことがありました。
自宅から遠隔操作で仕事をする人の喜びの顔を見て「すごいことを考えて、開発する人がいるんだ」と思ったことを覚えています。
ゆうゆう的まとめ
ハイスピードで変わっていく世界に不安に感じていた私ですが、オリィさんはこの不確かな時代のことをテクノロジーによって色んなことが実現できる「ワクワクする時代」と言っています。
「弱い」ことは「強み」になる。
「できない」ことは「価値」になる。
『ミライの武器』は、そんな勇気づけられるお話が書かれている本です。
息子も真剣に読んでいました。
色んな人に読んでもらいたい本です。
ぜひ手に取ってみてください。
ゆうゆうでした。