南天苑の玄関

大阪河内長野市のあまみ温泉南天苑(なんてんえん)に宿泊しました。

東京駅や奈良ホテルを設計した建築家、辰野金吾氏の建物です。

有形文化財の宿ということで子供たちがなにかやらかさないか心配でしたが、楽しく泊まることができました。

今日は南大阪で日本の美を堪能できる宿、南天苑の宿泊レポートをしたいと思います。

 

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南天苑へのアクセス(行き方)

最寄り駅は南海高野山「天見駅」になります。なんば駅から急行で40分弱。

しかも天見駅からは徒歩1、2分で南天苑へ行けます。

南天苑のHPどおりちゃんと1、2分で到着できるか確認してみましたが、本当にいけました。

抜群のアクセスなので車がなくとも気軽にいけますよ!

 

車の駐車場

南天苑の駐車場はプール前

駐車場もありました。

ホームページでは20台と書かれていましたが、私がみたかぎりは11台。必要に応じて別の場所を開放していそうです。

夏場はプールもあるのですが、プール前が駐車場でした。

天見駅横の側道をとおるのですが、めちゃくちゃ狭く、万年初心者マークの私はビビりましたが幸い数メートルだけなのでご安心を。

シーズンにもよると思いますが、駅が近いので車の宿泊者は少ないかも知れませんね。私達が泊まった時も部屋は満室でしたが、車は3台だけでした。

 

辰野金吾氏の建造物で登録有形文化財

重要文化財の登録証明

建物は日本を代表する建築家、辰野金吾氏のもので国の有形文化財です。

古い建物ですがよく手入れされていて本当に美しい。

照明1つにしても美しく、

美しい照明

欄間(らんま)も凝ったものから素朴な木の枝を組み合わせたものもありました。

3000坪もの日本庭園もあるのですが、1階の部屋や離れの「清流亭」からは下駄をはいて直接庭にでることもできます。すぐそばを流れる天見川には夏場にホタルがみれるそう。夏場に行ってみたい~。

庭の様子

 

囲炉裏とロビーの様子

1階に囲炉裏とロビーがあります。

囲炉裏は夜には火が入って雰囲気がありました。周りには高そうな壺がところせましと置かれてるので子供づれは緊張するかも。

囲炉裏の様子

ロビーというか、カフェがあります。飲み物しかなさそうでしたがコーヒーやホットチョコレートなどがありました。

ロビーの様子

 

南天苑の部屋の様子

四方山の部屋の様子。娘がすわってお絵かき中

部屋は13部屋のみ。それに離れの家「清流亭」があります。

私達は8畳のお部屋を予約していたのですが、2階で一番広い12畳のお部屋「四方山(よもやま)」にアップグレードしていただけました。

嬉しい~

南天苑は古い建物なので、お部屋によってはトイレや洗面所がない部屋もあるので宿泊を考えてる方がいらっしゃったら注意してくださいね。(お庭側のお部屋にはついています)

四方山には12畳の部屋と4.5畳の控えの間があり、私達は控えの間に荷物を置いたりして使いました。

部屋を案内していただいた後はすぐにお茶とお菓子をいただけます。子供と大人によって出されたものが違って面白い。

左が大人、右が子供用のお茶とお菓子

 

大きな窓からは庭を眺めることができ、最高の眺めです。

お正月シーズンだったため、床の間の飾りはお庭からとってきた松に水引が結ばれていました。シンプルで洗練された活け方でぜひマネしたい。

床の間に飾られた松

朝、夕の庭の眺めはもちろんでしたが、夜中もほのかな光が障子ごしに入ってきて障子に庭の木々の影がうつり、本当に美しくて幻想的でした。

とにかく凛とした美しさにウットリです。

 

南天苑のアメニティ

大人と子供のアメニティ

最低限のアメニティのみ用意されています。

大人はブラシと歯ブラシとタオル。男性は剃刀(カミソリ)も。子供は歯ブラシとタオル。シャワーキャップもありました。

小さな洗面台には化粧水とアルコール消毒液があったくらい。

やっぱりホテルとは違いますね。

 

浴衣について

ごくごく普通の浴衣が男女ともに用意されています。

ただ、女性は色浴衣を有料(756円)で用意していただけます。季節が良い時には色浴衣をかりてお庭に出ると絵になりそう。

 

子ども用の浴衣(パジャマ)

子供と幼児用のゆかた

子供用の浴衣もあります。

サイズは宿についてすぐに宿の方が着丈をみてくださいました。

我が家は二人とも普段の服は130㎝を着せているので、130㎝の浴衣をかりました。

 

冷蔵庫の中

部屋には小さな備え付けの冷蔵庫があったのですが、550mlのペットボトルが1本だけ入っていました。

ゆうゆう
4人で1本⁉

と驚いたのですが、大丈夫。

お茶のためのお湯も、冷たいお水もたっぷり用意してくれますよ!結局ペットボトルはあけることなくいただいて帰りました。

どうしても他にジュースなど飲みたい場合はお庭と駐車場の間に自動販売機がありますのでそちらでどうぞ。

外にある自動販売機

 

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季節感のあるお料理

「お料理が美味しい」と評判をきいていたのですが、やっぱり美味しかった~!

夕食は部屋食

南天苑の夕食

お正月だったので「つくばね」が添えられていたり、ウラジロ(シダ)の上にお料理がのっていたりして、季節感たっぷりのお料理をいただきました。

また、お正月期間中のデザートは毎年おぜんざいを出すそう。紅白の小さなお餅はフワッフワで重くなく、と~~っても美味しい!

おぜんざいが苦手な人は果物にかえてもらえますが、苦手じゃなければおぜんざいがおすすめですよ。あずきが苦手な娘だけ果物をいただきました。

おぜんざいと果物のデザート

ドリンクは子供たちは梅風味のジンジャーエール、夫は甘口の日本酒、天野酒をたのみました。この天野酒は豊臣秀吉が好きだったんですって。

天野酒の冷酒が冷たい氷の器に入れられてる

一口もらって飲みましたが柔らかい口当たりのお酒でした。

私は果実酒で、自家製のブルーベリー酒をいただきました。

自家製のブルーベリー酒

が、

私はめちゃくちゃお酒に弱く、4分の3飲んだところで本気のダウン。隣の部屋で寝こむハメに。甘くて飲みやすかったけど、やっぱり缶チューハイとは違いますね(笑)。

 

お子様メニューもあり

子ども用のメニュー

子供用のメニューもあります。

4年生の息子はお兄ちゃんなので子供用の食事を少し多めにしてもらいました。相談すると色々アレンジしてもらえるので予約時に希望があれば伝えるといいですよ!

 

朝食は大広間

1階大広間の食事場所

朝食は1階の大広間でしたが冬場はめちゃ寒いです。

隣のテーブルにいた海外の方は、ジャンパーきてました。外国人でジャンパーきるレベルなので相当寒いです。息子も震えてました。

なので、冬場はくれぐれも浴衣で行かないようにしてくださいね!

食べ始めると、息子の震えもとまりました。

朝食は大人も子供も同じメニューでご飯の量で調整。

南天苑の朝食

息子は完食。娘も少し残したものの結構食べてました。

やっぱり美味しいと箸がすすみますね。

 

あまみ温泉のお風呂

お風呂は小さかったです。

脱衣所の籠(かご)は10個で洗面台も1つだけ。

お風呂の洗面台

ドライヤーも1つしかありませんでしたがフロントでも貸出しされています。

部屋にもドライヤーはありました。(洗面台のある庭園側の部屋だけかもしれません)

中のお風呂場に入ると温泉の独特の匂いが。

洗い場は4つ、それにシャワーだけの場所が1つ。

浴槽も1つだけ。シャンプーなどはそろっていましたよ。

小さいお風呂ですが宿泊者数がかぎられているのでそれほど混雑しないのかも。

夕方は娘と私だけ、朝6時ごろには私1人だけでした。

気兼ねなくはいることができ気持ちが良かったです。

あと、湯舟も綺麗で清潔でした。

ただ飲み水は脱衣所ではなくて廊下にあり、髪を乾かす間めちゃくちゃ喉がかわき困った。

まさかの洗面台式飲み水

見た目普通の手洗い場だったので飲んでよいのか戸惑いましたが、コップがあったので飲み水だろう、と言うことでいただきました。

冷たくて美味しかったです。

 

宿泊時に注意すること

山の中なので、まわりにお店が全くありません。

売店も一応ありましたが、キーホルダーや女将カレー、お箸置き、日本酒などがちょっぴり置いてあるだけです。

天見駅周辺にはお店も何もなく、コンビニは河内長野と橋本市にありますがどちらも車で10分弱かかります。お菓子やその他必要なものは忘れず持っていってくださいね。

 

ゆうゆう的まとめ

南大阪にこんな素敵な宿があるとは知りませんでした。

昔につくられた建物なので、建付けがわるかったり冬場は寒かったりします。

便利さだけ考えるとホテルの方が快適にすごせると思いますが、それでもこの宿に滞在し、たたずまいを感じる価値が十分にあると思います。

磨きあげられた窓から見る景色や漆塗りのテーブル、厳選された調度品など、随所に日本の美を感じることができる宿です。

日帰り温泉や食事だけでも楽しむことができるので、興味のある方はぜひとも足を運んでみてくださいね!

 

ゆうゆうでした。

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